Room No.1122

ゆるっとデンマーク映画やデンマークについて書いています。たまにオランダの話題も…。

充実した内容で背中を押してくれる1冊、ビネバル出版『社会人のための北欧留学2022年版』

 ビネバル出版から発売の『社会人のための北欧留学2022年版』を読みました。「まえがき」によると12年ぶりの刊行ということで私は初めて手に取りました。ビネバルでデンマーク語を習っているのでFolkehøjskoleに行く人や行ってきた人と接する機会も多く、どんなところなんだろう?行ってみたいなぁ、と思っていたのでこの本の刊行が楽しみでした。

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www.bindeballe.com

 

 本書の内容は、デンマークのFolkehøjskole各校の紹介を中心に留学準備から入学までのアドバイスが丁寧に書かれています。「目次」は上に貼ったビネバル出版のサイトで確認できます。本書全体を通して、Folkehøjskoleでの体験は各個人によってまったく違うということ、Folkehøjskoleは自由に自分から学ぶ姿勢が尊重される場であることが強調されています。つまり、Folkehøjskoleでの体験が良いものになるかは自分次第ということです。言われたことをやるだけの学びに満足していない、自分であれもこれも挑戦してみたいけど機材・場所がないという人にとっては最高の環境だと思います。

 本書の中心となるFolkehøjskole紹介では75校が紹介されています。どのFolkehøjskoleも個性的で面白そうです。私はその中でも「ビール醸造」が選択できる学校にとても興味をそそられました。最近マイクロブルワリーが注目を集めており、日本にも個性的なマイクロブルワリーが数多くありますね。Folkehøjskoleで「ビール醸造」を学んで、その体験をマイクロブルワリーに発展できたら…などと想像が膨らみます。

 Folkehøjskole紹介の他に本書では各種ビザ申請についてもアドバイスが書かれています。申請方法などは自分自身で最新情報の確認が必要ですが、具体的な流れが書かれていたので想像より簡単そうだとか、ここは慎重にやらないといけないんだなとか、計画・準備する上でとても参考になると思います。

 

 昨年、私はFolkehøjskoleに短期留学してみたいと思い準備をしようとしていました。その矢先にコロナが流行し、結局私の北欧留学は保留のままとなっています。しかし、この本を読んで本格的に留学準備を進めようかなと思い始めています(予定は未定ですが…)。デンマーク語を習い始めてもう少しで5年になるので、今までの学習の成果を試したいと感じてもいます。その場としてFolkehøjskoleは最適かもしれません。計画が実現する日まで、じっくり本書を読んで準備したいと思います。