日々のデンマーク語学習-コーパスを使ってみよう-
引き続きデンマーク語学習の記事です。今回は、デンマーク語作文をしているときに単語の使い方がわからなくて困ったときや、Google翻訳で単語は分かったけれどもなんだか怪しい、本当にこの単語使われているの?という問題をどうやって解決しているのかを紹介します。辞書を引いたり文法書を確認したりいろいろある中でも、あまり馴染みがないであろうコーパスを使った方法を紹介したいと思います。これが、とても便利。
〈もくじ〉
1.コーパスってなに???
コーパスとは、ことばの分析のために文章や会話などの言語資料を集めたもののことです。雑誌や新聞、ブログなど様々な言語データが集められています。そして、そのデータを利用することができます。私が使っているコーパスは以下のサイトです。
*ここで紹介したコーパスは、ほんの一部で他にたくさんあります。
1.1 デンマーク語のコーパス
・KurpusDK
1.2 日本語のコーパス
・少納言
物書きさんにおすすめ。自分が使いたい言葉を他の人はどういう文脈で使っているのかなど調べると面白いです。
1.3 英語のコーパス
どちらのコーパスも登録制(無料)です。何単語かは登録なしで検索可能なはず。
・British National Corpus
・Corpus of Contemporary American English
2.コーパスで作文の疑問解決。
では、コーパスで何ができるのか?1.で説明したようにコーパスは様々な文章が集められた場所なので、そこに集められている文章を比較できます。使いたい単語やフレーズなどを検索すると、それが使われている箇所を集められたデータの中から抽出してくれます。検索した単語やフレーズの前後まで表示してくれるので、どういう文脈で使われているのか、どういった単語と一緒に使われることが多いのなどを見ることができます。
コーパスを使うには、基本的な文法を知っている必要があります。基本的な文法は文法書で確認してください。コーパスの検索結果は、それが文法的に正しいとか間違っているとかを確かめるために使うものではありません。あくまでも、そいう使われ方をしている例があるということがわかるだけです。検索結果が少ないということは、あまり使われていないということですし、多いということは検索したものがよく使われているということです。
ここからは、実際にデンマーク語のコーパスKurpusDK(http://ordnet.dk/korpusdk)を使ってみましょう。
1.2検索してみよう!
実際に検索してみましょう。「København」を検索してみます。
検索欄(赤で囲っているところ)に入力して、Søgをポチると検索結果が表示されます。
「København」の検索結果がこちら。
検索した単語が赤字で真ん中に表示され、前後の文も表示されます。様々な文の該当箇所を見やすく並べて表示してくれます。「København」の検索結果を見てみると、「i」と一緒に使われることが多いようですね。デンマーク語の「i」は英語の「in」と同じ意味の前置詞です。
ここでは1語のみ検索しましたが、2語以上の組み合わせでも検索できます。
2.2 コーパスを作文時の疑問解決に使ってみる。
最初に書いたように、作文をしていると自分が書いた表現はよく使われているのかな?とか、どちらの形容詞を使う方が自然かな?といった疑問が出てきます。その時にコーパスを使ってみると、用例がたくさん出てくる表現やあまり用例がない表現などを確認することができます。
他にも、どのような文脈で使う単語なのか、その単語を使ったときの語順なども確認できます。実際の用例を確認できたり、使用頻度がわかるということが最大のメリットです。ここで紹介した使い方は一例にすぎません。使い方は、あなた次第です!
作文をしているときに、疑問に思った箇所をコーパスで検索してみるといろんなことがわかると思います。知らなかった単語の組み合わせを発見できるかもしれませんし、出てきた用例を自分の作文に応用してみるのも良いでしょう。
おわり。